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忘憂ノート

社会学・教育社会学や社会科指導について。趣味のことも。

はじめての社会学

社会学

 プロフィールにも書いてますが、ぼくの専攻は社会学です。よく他の専攻の友達や大学以外の知り合いからは「社会学ってなんなん?」と聞かれます。かなり得体の知れない学問で、それがなんの役に立つのかがいまいちわからないという印象が強いかと思います。正直、ぼくもなぜ社会学を選んだのかはいまだにわかっていません。ぶっちゃけると、社会学が学びたい!という動機で入学した人って案外少ないのではないでしょうか?ぼくの場合は大学入学後に社会学にどっぷりはまってしまいました。
 社会学を一言で述べるなら、現代社会で起きている事象(出来事)がなぜ起きているのか、ということを読み解くための学問(道具)です。そういうわけで、わたしたちの社会で発現する事象や問題ならなんでも研究対象にすることができるというのが社会学の特徴ですが、こういった特徴を持っているから科学や語学のように明確な課題設定が確立されていないために先に述べたような「よくわからない学問」という印象が強いのではないでしょうか。

社会学者の数だけ社会学が存在する?

 前節で「社会で発現する事象や問題ならなんでも研究対象にすることができる」と述べましたが、このような特徴を強調するために「社会学者の数だけ社会学が存在している」と言っている人も多いようです。この捉え方は間違いではないと思います。
 ただ、どのような事象を研究対象にするにしてもそれを読み解くための「理論」というのは近代の著名な社会学者が確立し、現在の社会学はこうした社会学者の理論やその理論から派生された原理を活用しながら研究しているといえるため、「社会学者の数だけ社会学が存在する」という解釈はもう少し補足が必要なようにも思います。

例えばどんな研究がある?

 社会学の研究者で検索をかけてみると様々なテーマで研究されておられるのがわかると思います。有名なものだと「ジェンダー」があります。「ジェンダー」とは、生まれもった「性(セックス)」の対義語で、社会や文化のなかで確立された「性」のことを指します。つまり「男は男らしく」「女は女らしく」といった社会の価値観に基づいた「性」のことです。
 そういった価値観があることで「困る人」がでてきます。最近は「男女雇用機会均等法」など男女平等に関する法整備が施されたりして、以前ほど女性蔑視の傾向はなくなってきたと思われますが、それでもやはり社会的な男女平等は実現できていないと捉える人も少なくありません。そういった社会の中での男女のあり方を研究するのが「ジェンダー社会学」です。
 
 ぼくの研究は「不登校」「ひきこもり」や「非行」など、主に教育現場で子どもが抱く葛藤や逸脱についてです。なぜ不登校になるのか?なぜ非行に走ってしまうのか?それを改善するためには社会をどうしていくべきか?ということを研究しています。これは心理学的アプローチも必要な研究テーマですが、子どもの内面的な問題だけでなく、それを取り巻く社会にも不登校や非行につながる原因があるのではないかということを社会学の視点からアプローチしています。

社会学の入門テキスト

 ここまで、あくまでも僕個人の「社会学」の捉え方を解説させていただきました。まだまだ勉強不足であるため加筆が必要なところもあるかと思いますが、ひとまずこのへんで今回は終わっておきます。ぼくの記事を読んで、社会学に触れてみたくなったという人が一人でもいてくれたら幸いです。そのような方におすすめの社会学入門のテキストを紹介しておきます。

はじめて学ぶ社会学

はじめて学ぶ社会学

非常にザックリしていて無駄な解説がありません。ザックリしすぎていてもう少し解説が必要なところもありますが、あくまでも「入門一歩手前」というスタンスで読んでみると、「社会学」という学問がどのようなものなのかがわかるかと思います。あまりディープな世界に入り込まないで広く浅くな感じで書かれていて、それでいておさえておきたい理論も書かれています。おススメです。